メモ:2017年のライブを経て

2017年12月31日

2017年12月31日(日)

2017年はゼロコとして本格始動し、たくさんの創作をしました。
それらを「体験した」だけでは終わらせずに、先につなげるための「経験」に変えていけるように、今年行ったライブたちをまとめていきました。
それらを踏まえて感じたメモを記しておきます。

・場の力を借りる
・2人での創作

■場の力を借りる
今年行ったライブは全て劇場ではなく、カフェなどの空間で行いました。
そういった場で公演を行ってみて、空間を生かしたライブを行うことの大切さ・面白さに気が付きました。

「この場所は落ち着く」とか「緊張感がある」とか、場が持つ空気感は昨日今日で作られるものではなく、
その場所での様々な要因が積み重なって築き上げられるものです。
それはとても奥行きがあり、とてもリアリティがあります。

日常空間でライブを行う場合、そういった場の力を借りることができます。

その場の力を上手に借りる為に、まずその場所を知ることがすごく大切で、下見にはできるだけ時間をかけるようにしています。
会場となる場の構造やモノを確認するのはもちろん、場の雰囲気も肌で感じます。
直接ライブに関係なさそうな部分も積極的に知ったり、感じたりしておくと、思いもよらぬ時に役立ったり、ライブに深みが増したりします。

このように場の力を借りることによって、その場でしかできないライブを作ることができます。
ライブはナマモノなので、場を生かすという手段はとても大切だと感じました。

今年最後のライブは、よくやらせていただいてる珈琲家庭料理auntさんで行いました。
ライブ終了後にお店の方が、
「いつも使い倒して、店のいろんな面を見せてくれてありがとう。」
と伝えてくださいました。
お店の方からも、そういった言葉をいただけて、空間を拡張することができたようでとても嬉しく感じました。

これからも色んな場所で、場の持つ力を借りて公演を行なっていきたいと思います。
ただし、空間は所有者さんの色んな想いが詰まっている事も多く、場の所有者やそこのスタッフさんへの配慮・リスペクトをきちんとすることを忘れずに。

■2人での創作
この1年はたくさん、新作ライブ&新演目をつくりました。
とにかく2人で新しいものを生み出す1年にしました。

ひとりだとできなかったことができたり、
お互いの良い部分をうまく生かせて、弱い部分を補ったりできていると感じています。

しっかりと対話をして、お互いの考え方やイメージを共有することの大切さを回を重ねるごとに実感しました。
お互いが納得するまで話し合う。

以上。メモでした。

濱口啓介